相続対策

バランスのよい対策
相続対策と言った場合、一般的に、次の 争族対策 、 納税対策 、 節税対策 と言った3視点での対策があります。 相続対策を行う際、個々の対策の効果とリスクを十分に理解した上で、財産状況と事案に応じた全体のバランスを考えて行う必要があります。


バランスのよい対策の進め方
①相続人の確定

②相続財産の把握 

③被相続人と相続人の意向の確認

④税務の検討


円満な遺産分割を行う視点からの検討
遺産分割協議における争いとなる事案の多くは、法定相続分と現実におかれた相続人の事情とのギャップや感情的な対立などから、実際の遺産の分割方法において生じる場合です。 予め相続人の意向を踏まえ、税務にも配慮した遺言を残すことで、円満相続の対策となるものです。もっとも、相続人の実情を踏まえない遺言、効力に疑義が生じる遺言、遺留分に配慮しない遺言は、かえって紛争を招く恐れがあるので気を付けなければいけません。


納税資金対策の視点からの検討
納税資金をどのように確保するかという視点の納税資金対策は、納税義務が発生する事案、とりわけ納税額が高い事案で重要性が増す対策です。        
◎固定資産を前もって現金化しておく。
◎家賃収益が上がる不動産を子供に生前贈与し、家賃収入を納税資金に充てる
生命保険を活用し、資金を準備する。
 など色々な対策を検討する必要があります。


相続税対策の視点からの検討
年間110万円までの贈与税の非課税枠を利用した生前贈与、配偶者への2,000万円の自宅の贈与、住宅・教育資金の生前贈与等の利用、小規模宅地の特例等の活用、生命保険・退職金の非課税枠の活用、又は養子縁組等の多種多様の対策が考えられます。

以上の視点を考慮しながら、他の専門家も交え対策プランを考えて参ります。